2009年5月9日土曜日

セックスフレンドとメル友は?

奔放キャラで人気のイタリア首相。

4月6日、イタリア中部でマグニチュード6.3の大地震が発生。死者は270人を超え、家を失った人は7万人にも上るといわれます(2009年4月10日現在)。

そんななか、イタリアの首相シルヴィオ・ベルルスコーニ氏は「(避難所のテント生活は)週末のキャンプだと思えばいい」と発言。イタリア中で物議をかもしました。

そもそもこのベルルスコーニ氏の問題発言は今に始まったことではなく、挙げるときりがないほどなんだとか。にもかかわらず、イタリア首相を務めるのは、なんと今回で3度目! …いったいどんな人なんだ!?

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首相に返り咲いたACミラン前会長
伊首相ベルルスコーニの人気を支える"武勇伝"とは? (2008年6月19日号)
たとえば2006年のイタリア総選挙。ベルルスコーニはまず、1月の党大会で「投票日までセックスをしない」と変な公約をし、3月には「毛沢東時代の中国は赤ん坊を茹でていた」と発言。中国から猛抗議を受け、4月の投票日数日まえにいたっては、対立候補の支持者たちに対して「キ●タマ野郎がこんなにいるなんて考えられない!」と放送禁止用語を連発。その後、街中で「私はキ●タマ」Tシャツやバッジがたくさん売られる事態を招いてしまったのである。
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なんとも異色の首相ですが、サッカーチーム「ACミラン」の会長やオーナーを務めたこともあれば、イタリアの放送局の約7割を牛耳るメディア王でもあるのだとか。問題発言を繰り返しつつも、奔放なキャラで国民から人気を集めているようです。

ベルルスコーニ氏は2度目の組閣時に5年間首相を務めました。アメリカのブッシュ前大統領は8年、イギリスのブレア氏は首相を10年務めるなど、海外では長期政権になることが多いようです。

一方、日本では安倍内閣や福田内閣など、1年ともたない短命政権が続きました。次々に代わる日本の首相を外国はどう見ているのでしょうか?

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この15年間に首相が9人も!
次々に代わる日本の首相、外国はどう思っているの? (2008年9月25日号)
「もともと日本の首相で長く続いたのは、中曽根さん、小泉さん、さかのぼれば佐藤栄作さんぐらいで、それ以外の人はだいたい短命です。それを知っている外国人は驚かない。むしろ、短命かどうかより政策が重要で、内政であれ外交であれ、日本の政治が安定しないことのほうが彼らにとって困るんです」(『ニューズウィーク日本版』編集長・竹田圭吾さん)
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100日以内の内閣で終わった首相は戦後4人、1年未満の首相が9人。主要国を見ても、トップがこんなに頻繁に代わるのは日本だけらしく、驚くというより呆れられているのが現状みたい。

現在の麻生内閣は昨年9月に発足して以来、半年が経過しました。支持率などが連日ニュースで取り上げられていますが…そういえば、麻生太郎氏の呼び方は「総理」や「首相」など、メディアによってバラバラ。一体どちらが正式名称なのでしょう?

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新聞もテレビもなぜかバラバラ
「総理」と「首相」どっちが正しい呼び方か? (2006年9月14日号)
じつは、総理や総理大臣というのは内閣総理大臣の"略称"で、首相というのは内閣総理大臣の"通称"のこと。
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つまり、本当に正しいのは「内閣総理大臣」だけで、総理も首相もどちらも正式な呼び方ではなかったのですね。

ちなみに、イギリスも「首相」ですが、正式には「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の首相兼第一大蔵卿兼行政大臣」。いちいち正式名称で呼んでたら、ニュースの時間が足りなくなっちゃいますね…。